2013年6月30日日曜日

洋書:Tapestry of Fortunes


Young Adult小説, The Sisterhood of the Traveling Pantsの、もう少し年のいった女性版の小説といった、感じでしょうか。30代から、50代の女性4人が、一緒に、それぞれの過去に向き合う旅に出掛ける物語です。
主人公の女性は、親友を亡くした後、持ち家を手放して、仕事も休み、女性3人が住む家に引っ越して、新しい生活を始めるのですが、元彼から葉書が届いたことをきっかけに、元彼の元を訪ねる旅を計画します。
そして、他の3人が、彼女の旅に、加わるのですが、
未婚の時に出産し、すぐに養女に出した女性が、一度も会ったことのない娘の元を訪ねる旅。
離婚後、一人娘との折り合いの悪い女性が、元のだんなさんを訪ねる旅。
もう辞める!と有名レストランを辞めた、シェフの女性が、旅の途中で、自分のやりたいレストランの構想に出会う旅。
中学生とか、高校生の時に、女の子の友達が、好きな男の子に、告白する時、女の子何人かが、バックアップに付き添っていたような、そんな、女の子の友達同士の楽しさが、感じられる本でした。
過去に、手放したものとの、Reunion、ということも、テーマでしょうか。
過去との向き合い方は、人それぞれですよね。
戻って、やり直したいと思うか、それはそれとして、振り返らず、前に進むだけと思うか。
ただ、4人の女性が、すべて、難なく、ハッピーエンドを得たのは、ちょっと物足りなかったかな。
“Chic Lit”の分類に入っている作家ということなので、Literature に分類されている本に比べると、軽い感じで、深い深い読後の余韻が、残らなかったのですが、今回、Elizabeth Bergを初めて読んだことをきっかけに、あと、2,3冊は、読んでみたいなと思っています。 Tapestry of Fortunesは、出版されて間もない新刊本です。

アメリカだと、旅行の時に読みたいような本を、Beach Booksの、お勧めは?とか、言っているのですが、Tapestry of Fortunesも、全219ページ、スラスラと、一日ぐらいで、読めました。 “Chic Lit”で、女性向けです。

ところで、皆さんの、Beach Booksのお勧めは、ありますか? 一日、本をどっぷり読めるとしたら、どんな本が読みたいですか?


以下のランキングに参加しています。よろしかったら、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

2013年6月25日火曜日

コロラドのSt. Mary's 氷河でハイキング


コロラドの、ビクトリアンスタイルの家並みが残る、Idaho Springsという小さな町の、ちょっとはずれにある、St. Mary's Glacierに、ハイキングに出かけてきました。先日出かけた、Grand Teton National Parkで、glacier = 氷河の定義はなんだ?という質問に、小学生の男の子が、元気に、”動いているもの”と答えて、うーん、現役で理科を勉強していると、かしこいものだな、とか、思っていたのですけど、コロラドのハイキングコースでも(そして、私でもOKなやつで)glacierがみれる所があるということで、St. Mary's Glacierに、チャレンジです。
0.75マイル(3/4マイル)=約1.2KM のハイキングコースで、大きな石がゴロゴロしている、登り坂を、行って、帰ってのコースです。
到着点には、湖があります。肝試しって、感じでしょうか。怪我しないといいけど、と、私など、ハラハラしてしまいましたけど、大学生ぐらいの男女のグループが、岩の途中に登って、湖に飛び込んでいました。雪解け水なので、氷の冷たさの水温です。
glacierの方に登っているグループも見かけられて、スノーボードで、降りてくるのかな?って、感じでした。

今は、雪解け水で、滝の水も、ゴーゴーです。


以下のランキングに参加しています。よろしかったら、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

2013年6月19日水曜日

洋書:Mrs. Kimble


先日ご紹介した、News from Heaven の著者による、長編小説です。
2004年に出版された本なので、私は、ずいぶん遅ればせながら、Jennifer Haighの魅力を発見しつつあるという感じなのですが、日本語で言うと、一度読み出したら、最後まで、やめられなかったって言うのかな?とか思っているのですが(最近、日本語、弱くなりました)英語で言う、couldn’t put it down という感じで、こちらのMrs. Kimbleも、どんどん惹かれて、一気に読みました。Jennifer Haighの文章、大好きです。

まず、題名のMrs. Kimbleですけど、一人の男性をめぐり、Kimble夫人が、3人登場します。Kimble氏の方は、奥さんをものにするために、七変化に自分を変えるカメレオンのような男性なのですが、物語は、時間に幅があって、まず、
1969年のバージニアに住む、学生の時に、聖職者として同じ学校に勤務していたKimble氏の子供をみごもり、Kimble氏の一番最初の奥さんとなり、子供を二人もうけた後、若い女性と結婚したいということで、Kimble氏に去られ、生活に困窮するsingle mother。
そして、次に、1969年のフロリダに住む、時代に先駆けて、career womanとなり、独身のまま、ジャーナリストとして活躍した後、乳がんの手術を受け、父親からの巨額の遺産によって、裕福に一人暮らしをするなか、Kimble氏に過去を偽られながら、結婚し、短命を遂げた二番目の奥さん。
そして、最後に、1994年のワシントンD.C.で、以前、第一番目の奥さんの子供の世話をすることで、子供の頃、Kimble氏と知り合いで、偶然の再会により、今では、著名な財界人となっているKimble氏と結婚する、第三番目の奥さん。

自分が得たいもののためには、平然と偽ることもものともせず、女性への接近がスムースで、奥さん達から、それでも、悪人と思われることもなかったKimble氏の魅力はなんだったのか?というより、
社会的背景も、価値観も、結婚観も、生活力も、全く違う女性3人が、どうして、同じKimble氏に惹かれたのか?
ということに、私は、こちらの本を読んで、興味をもちました。
Women’s Studies 女性学のクラスで、読みそうな本でしょうか。
色々な意見が交換できそうということで、ブッククラブにもお勧めです。

最後に、P.S. Insights, Interviews & Moreが、付録されていて、著者Jennifer Haighへのインタビューと、彼女による、Who Are the Mrs. Kimbles? についての解説が読めるようになっています。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

2013年6月13日木曜日

洋書雑誌:National Parks Magazine

先日出かけた、Grand Teton National Parkも、National Parkの一つでしたが、National Parkは、やっぱり、State Parkとかに比べると、ずっとスケールが大きくて、特別という感じがします。Grand Tetonでも、日本人観光客の方を、ちらほら見かけましたけど、日本でも、アメリカのNational Parkへの旅行プランは、立てやすいのでしょうか?
Yellowstone National Parkなどの、人気の高いNational Parkは、アメリカ国内でも、夏場のハイシーズンなどは、1年前ぐらいから予約を入れておかなければ取れないといわれていて、私も、来年の予約を入れようかなと、思っているところです。
Grand Teton National Parkと、Yellowstone National Parkは、車で、1時間以内に位置していますけど、Grand Tetonでは、毎日、晴天で、日中などは、長袖のシャツ一枚で、ハイキングしていたのですが、同じ時期にYellowstone National Parkを訪れた方の話しでは、雪が降って、冬場の寒さだったとのことで、標高の違いなどによって、ずいぶんと、気候も違っているようでした。
なかなか、大当たりのお天気と、人ごみのピークを避けてプランを立てるのって、難しいですよね。
National Parkで、大自然に触れるのが、アメリカ生活の楽しみの一つで、これからも、もっと、色々なNational Parkに訪れてみたいなと思っているのですが、 National Parks Conservation Association 発行の、National Parks Magazineが、National Parkの情報を得るのに、とても役に立っています。
ウェブサイト、www.npcaドットorg
のNewsの項のMagazineからも、幾つか記事が、読めるようになっています。
Exploring Our Parksの項には、全米のNational Parkの位置を示す地図が示されています。よく知られたnational park以外にも、こんなにたくさんあるんだというくらい、National Park、全米にまたがって、いろいろあります。
知られざるnational park で、とってもよいparkも、たくさんあるということなので、 私も、しばらくは、national park探索です。
そして、ちょっと、ややっこしくなってしまいますが、それぞれの、national parkの情報を得たいという時には、National Park Service 運営のウェブサイト,
www.npsドットgov
が、参考になります。
こちらのサイトからは、宿泊施設、ハイキングコース、などの、実際の旅行プランに役立つ情報が、得られるようになっています。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

2013年6月12日水曜日

旅行記:Grand Teton National Park

アメリカでは、5月27日のMemorial Day を過ぎると、summer season の到来になるのですが、本格的に混み出す6月半ばちょっと前を狙って、ワイオミング州にある、Grand Teton National Parkに、出かけてきました。Yellowstone National Park から、1時間ぐらい南に位置している国立公園です。
私が住んでいるコロラドからだと、まず、高速を北上して、隣の州のワイオミングへ。

ワイオミングでは、地平線がずっと、広がっていて、空が、広々です。

Grand Teton National Park までだと、9時間ぐらいかかるので、まず、一日目は、6時間ぐらい走ったところにある、硫黄温泉のある町、Thermopolisで、一泊です。こちらの写真は、州立公園内の、源泉ですが、硫黄温泉を使った、プールが、2箇所あります。私は、公園内のホテルに宿泊したので、ホテル内の、小さな天然の硫黄温泉プールで、ゆったりできました。

Grand Teton National Park には、幾つか、宿泊施設がありますが、私は、こちらの写真のWillow Flats の景色が楽しめる、Jackson Lake Lodge に、宿泊しました。Willow Flats は、ムースなどの、野生動物を観るのに、一番適している場所ということです。

朝ドライブしていて、ラッキー!でした。思わず、車を止めてしまうほど、きれいだった、湖に映る、山並みです。

Colter Bayでは、1時間半のクルーズに乗ったりと、水辺の美しさを楽しみました。自分でカヌーを漕いだら、もっと、よかったかな?

幾つのハイキングコースを歩きましたけど、こちらのHidden Falls と Inspiration Pointのあるコースが、足場がごろごろで、一番、足にひびきました。

Moose-Wilson Driveで、運よく、ムースも観ることができました。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

2013年6月2日日曜日

洋書:A Cup of Comfort for Parents of Children with Special Needs


洋書:A Cup of Comfort for Parents of Children with Special Needs: Stories that Celebrate the Differences in Our Extraordinary Kids 

先日ご紹介した、A Cup of Comfortのシリーズの、今回は、身体的、または、知的障害を持つお子供さんをおもちの親御さんの手記を集めたものを、読んでみました。
本に入る前に、言葉についてですが、私は、日本を離れて、ずいぶん経ってしまうので、昔使っていて、今では、使ってはいけない言葉を使ってしまったりするか、ちょっと心配なのですが、現在でも、特殊学級という言葉で、いいのでしょうか?英語だと、special educationになりますが、障害という言葉については、disableという言葉以外に、physically challengingとか、こちらの本の題名にある、special needsなど、障害者の方の立場に立った言葉が、どんどん、使われるようになっていて、Guide to Disability Languageなどを、ウェブサイトでも、検索できるかと思います。
さて、本書を読んでですが、障害って、とても、いろいろな状態があるのですね。
こちらの本を読んで、初めて知ることが、ほとんでした。
そして、知らずに、誤解してしまったりということが、結構あったりするのかな?と、思ったのですが。たとえば、騒いでいる子供をみて、単純に、言うことを聞かない困ったちゃんとか、親御さんの躾は、どうなのかな?って思ってしまったりとか。脳に障害があったり、とか、何か、原因があったりということもあるんだ、と、こちらの本を読んで、何も知らずに判断してはいけないなと、私は、こちらの本を読んで、すごく、視野が広がったように感じました。人については、non-judgmentalで接しなくちゃいけないんだなって。
何か、障害をお持ちのお子さんの親御さんにとっては、なかなか、同じような経験をしている方を見つけにくいなか、こちらの本を読むことで、me toと、自分一人ではないんだという話をみつけることができたり、アメリカでの障害の治療や対策などで、参考になることがあればといいなと思っております。

以下のランキングに参加しています。よろしかったら、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

2013年6月1日土曜日

洋書:A Cup of Comfort for Adoptive Families


アメリカで生活していて、日本とはずいぶん様子が違うなと思うことの一つに、adoption、養子縁組に対して、とてもオープンだなということがあります。国内だけではなく、海外から、養子を迎え入れる家庭も多く、普段の生活で、親と子供の肌の色が違うような親子をみかけることが、ごく自然にあります。
過日の母の日に、韓国から、赤ちゃんの時に、アメリカの家庭に、養女として迎えられたという女の子が、赤い鶴の折り紙を配って、韓国では、未婚の母が、生まれた子供を育てるのは、とっても難しいということの理解を深めたいんだというような話をしていたのですけど、韓国の実の母については、全然、情報がないなか、生まれて以来、初めて、韓国を訪れることになったんだということで、また、アメリカに戻って来たら、色々な話を聞かせてもらえるかなと思っているところです。
さて、洋書:A Cup of Comfortですが、National Bestselling Seriesのノンフィクションの本で、実話に基づいた話が、幾つか編集されて出版されている、シリーズ物です。今回は、養子縁組を経験した方々からの実話が集められている、上記の本を読んでみました。養子縁組には、アメリカ国内の子供を養子にした場合と、国外から養子を迎えた場合があるのですが、養親、養子の側からの話、赤ちゃん、ある程度年齢がいった子供を養子とした養親、スムーズに進んだ養子縁組、とても難しい結果を招いた養子縁組など、話の内容も多岐にわたっています。それぞれ、5-6ページぐらいの手記ですが、実際に経験した方々からの色々な人生の経験の話には、小説とは違った、素晴らしい物語がありますね。


以下のランキングに参加しています。よろしかったら、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ